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KYOISEN JOURNAL

介護福祉士と社会福祉士の違いについて

 

介護福祉士と社会福祉士はどちらも国家資格であり、資格名に「福祉士」という単語が入る職業ですがどのような違いがあるのでしょうか。

介護福祉士や社会福祉士の国家資格の違い・仕事内容・給料など違いについて比較して考えてみましょう。

 

介護福祉士とは?

介護福祉士は介護福祉法で『専門的知識及び技術をもって、身体上または精神上の障がいがあることにより日常生活を営むのに支障がある者つき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者』と定められています。

具体的に言うと・・。

寝たきり・認知症の高齢者の方、身体や知的に障がいなどがあり、介護が必要な障がい者の方に対して、直接体を使って、毎日の生活の中で困っていること(移動・お風呂、食事・洗濯・買い物etc///)を支援します。

また時には利用者や介護をしている家族に対しての助言や相談などもします。

 

社会福祉士とは?

社会福祉士は子供から高齢者を対象に、

・身体や精神に障がいを患っている方(発達障害・うつ病・寝たきり・・)
・色々な理由で日常生活が難しい方(生活保護、引きこもり、母子家庭・父子家庭、高齢者)
・虐待・いじめにあった子ども
・けがや病気により日常生活に福祉サービスが必要な方

から、相談を受けて、その問題が解決できる様に支援を行います。

例えば、保護者から「子どもがADHD(注意欠陥・多動症)と言われたので、療育していきたいのですが、どんな施設がありますか?」 などです。

その子どもと保護者の方の困っていることを聞き出し、それに合った福祉サービスをアドバイスし、問題が解決できる様に支援します。 年々、地域で教育・医療・介護の連携が強化されていく制度により、社会福祉士が必要とされる場所は増えています。 様々な場所で、人々が生活で困ることに寄り添い、支援するのが社会福祉士です。

 

介護福祉士と社会福祉士の違いについて

介護福祉士と社会福祉士の「5つの違うポイント」

①支援の対象

介護福祉士と社会福祉士の大きな違いとして支援の対象者が挙げられます。
・介護福祉士・・・高齢者がメイン
・社会福祉士・・・高齢者、障がい者、児童 など

②仕事内容

・介護福祉士
高齢者の身体介護と生活援助が主な業務となっています。他にも自立支援を行うなどの専門的な仕事も必要になりますから、近年ではその分野の専門知識を求められることも増えています。
・社会福祉士
幅広い層の支援者を対象に相談を受け、その状況を改善するために助言や指導を行います。また地域の社会への福祉をすることもあり、様々な場所で働く必要があります。社会福祉士が介護施設で働く場合は、高齢者の生活が良くなるように生活相談員や支援相談員として話を聞くことも多いです。

③給与について

・介護福祉士・・・年収 約460万円~350万円
・社会福祉士・・・年収 約473万円~365万円

介護福祉士は給与が低いイメージがありますが、そんな事はありません。
平均給与ですので、地域、性別、年齢、待遇による違いはありますが、大卒の平均年収が約470万円~345万円なので、比較しても決して低くないのがわかります。

出典:令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

出典:令和2年度厚生労働省「賃金構造基本調査の概況」

 

④資格の取り方

介護福祉士と社会福祉士は資格の取り方にも大きな違いがあります。

■介護福祉士の場合
介護福祉士の資格を取得するには、
・養成学校でカリキュラムを修了し資格試験に合格する。
・介護福祉士実務者研修を修了して3年以上の実務経験を積み、試験に合格するのいずれかになります。

別の記事でも紹介していますが、2026年度までは介護福祉養成施設を卒業し登録申請をすることで卒業後の5年間は介護福祉士の資格取得者と見なされます。 その後も資格を有効にするためには介護福祉士国家試験に合格するか、5年間続けて介護などの実務に携わる必要があります。

しかし、2027年度以降は国家資格に合格し国家試験に合格しないと介護福祉士になることは出来ません。

■社会福祉士の場合
社会福祉士の資格を取得するには、
・必ず指定の養成施設に通ってカリキュラムを修了し、国家資格に合格する。

養成施設には、大学や専門学校があります。専門学校では資格試験を得るために、一定期間の実務経験が求められる学校もありますので、事前に確認する必要があるかもしれません。

しかし、国家試験の合格率は決して低くなく、専門学校だからといって不安になることはないでしょう。

⑤国家資格の合格率

・介護福祉士  合格率84.3%(第35回)
・社会福祉士  合格率44.2%(第35回)

出典:第35回社会福祉士国家試験の合格発表について(公益財団法人社会福祉振興・試験センター)
出典:第35回介護福祉士国家試験の合格発表について(公益財団法人社会福祉振興・試験センター)

 

将来安定の福祉職のニーズについて

介護福祉士と社会福祉士は将来どちらの資格も必要な人材に間違いありません。

直接的な介護を行うことで得るやりがいは、自分が相手の役に立っているということを直接実感することができるので、とてもうれしく、何よりもそのことが大きなやりがいになります。高齢者の方にとっては、介護福祉士が居てくれることによる安心感、支援してくれることの感謝は介護福祉士を続けていける原動力になるでしょう。

また、社会福祉士も子どもから高齢者まで、幅広い方々の支援をできるのは何よりもやりがいを感じます。病院、学校、地域と働く場所も多岐にわたるので、安心して働くことができるでしょう。昨今の社会情勢や経済状況により、安定した職業というのは難しくなりますが、介護福祉士や社会福祉士の職業は年々ニーズが高まっているので、将来安定の職業の一つと言えるでしょう。

少しでもご興味があるなら、是非、資格取得の一歩を踏み出してみてください。

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