医療・福祉の
「現場の今」
がわかるコラム

現代はストレス社会といわれ、メンタルヘルスの重要性は社会全体で認識されつつあり、心の専門家のニーズは今後も拡大し続けると予想されます。
これから心の専門家としての将来をキャリア形成する場合、目指す国家資格は心理分野の公認心理師と医療福祉分野の精神保健福祉士の2つが挙げられます。それぞれの資格の現状についてお伝えします。
公認心理師の現状
公認心理師は2017年に誕生した心理職で唯一の国家資格であり、2026年時点で7万6547名の登録者数となっています。(※1)
働く場所は「医療・保健領域」「福祉領域」「教育領域」「産業領域」「司法領域」の5領域となり、心理的に問題を抱え支援を必要としているクライエント(相談者)に対してカウンセリングを行います。
実際にこのカウンセリングというイメージを持って公認心理師を目指す人も少なくありません。ただ現状は業務が多岐にわたり、むしろカウンセリング以外の業務が仕事の大部分を占める場合もあります。
心理査定や心理支援といった中心的なことだけでなく、他職種との連携・助言や報告書の作成等といったクライエントと対話しない業務も多くあることを理解した上で目指す必要があるでしょう。

そして資格取得は基本的に心理系大学卒業(4年)+心理系大学院修了(2年)の計6年間を要して受験資格を取得し、さらに国家試験に合格する必要があります。
そのため公認心理師を考える上で、多くの人が最初に直面するのが経済的な問題です。6年分の学費はもちろんのこと近くに公認心理師を目指せる大学・大学院がない場合、一人暮らしの生活費等の経費もさらにかかります。
多くの時間と費用を投じるので、相応の経済的な安定を期待したいところですが公認心理師の給与水準は必ずしも高いとは言えないのが現状です。その理由として、公認心理師の求人は比較的新しい資格ということもあり、非常勤での募集の割合が多いため常勤職の選択肢が限られているからです。そのため非常勤職を複数経験するキャリア形成になる傾向にあります。
これから公認心理師を目指す場合、資格取得後のことも踏まえつつ、長期的な視野でキャリアデザインを考えることが望ましいでしょう。
精神保健福祉士の現状

精神保健福祉士は医療福祉分野の国家資格で、心に病や障がいを抱えた方の生活課題や社会復帰等の支援を行います。2026年時点で11万6961名の登録者数となっています。(※2)
働く場所は公認心理師と同じように医療・福祉・教育・司法・産業の分野で働き、実際に公認心理師と同じ職場で協力しながら患者や利用者等に支援する場合もあります。
精神保健福祉士も公認心理師も、人の心に寄り添い支援する仕事になり、そこに大きな違いはありません。心に対してのアプローチがメインになる公認心理師に対して、精神保健福祉士は心の問題によって困難になった「日常生活」を支援することがメインになります。

資格取得については様々なルートがあります。代表的なものは大学や専門学校の養成課程で学ぶルートです。福祉系大学の場合、卒業すれば受験資格を取得できますが、2,3年制の専門学校に進学すると卒業後、実務経験を経て受験資格を取得します。その後いずれのルートでも国家試験に合格する必要があります。
また大学をすでに卒業されている方は通信教育・夜間コースで受験資格を得る方法もあり自分にあった進路選択ができます。そして専門学校から目指すルートがあるため学費等の経済的な負担を抑えて目指せることがメリットとしてあげられます。
求人についても、病院・クリニック、障害福祉サービス等の福祉施設を中心に安定した需要があります。また非正規雇用の求人も多く、例えば女性が育児等と両立しながら働くことも可能で、自分のライフステージに合わせた働き方ができる仕事といえるでしょう。
どちらの資格を目指す?
精神保健福祉士と公認心理師のどちらを目指すかを考える上で重要なことは、自分がどういう形でクライエント(相談者)を支援していきたいかということです。それにより取得する資格が違うのです。
そしてそれ以外の部分として、経済的な側面や求人状況やキャリア形成といった要素も踏まえた上で進路を検討することが望ましいでしょう。

京医専は精神保健福祉士が目指せる専門学校です
昼間部 心理メディカル科
精神保健福祉士に興味のある方には京都医療福祉専門学校昼間部の心理メディカル科がオススメです。2年間で精神保健福祉士だけでなく社会福祉士の取得も目指せるため、就職活動もより有利に進めることができるでしょう。(卒業後2年以上の実務経験を経て国家試験を受験)
通信教育部 精神保健福祉科
4年制大学をすでに卒業されている方には京都医療福祉専門学校の通信教育部がオススメです。通信教育のため昼間部よりも学費を抑えて短期間で国家資格が目指せます。
※1(出典:一般社団法人公認心理師試験研修センター)
※2(出典:公益財団法人社会福祉振興・試験センター)
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社会福祉士は、介護・福祉施設だけでなく病院など医療・福祉分野で幅広く活躍できる国家資格です。ではその中で、病院で働く社会福祉士はどのような業務を行っているのでしょうか。 疾病や心身の障がい等に悩む患者さんやご家族が安心して医療を受けることができるように、保健・医療上の経済的、心理的、社会的な問題に対して相談に応じたり、関係機関や職員との連絡・調整に努め、社会復帰援助に取り組みます。 病院で働く社会