医療・福祉の
「現場の今」
がわかるコラム
介護福祉士を語る上で避けて通れないのが社会の高齢化です。
日本の高齢化率(総人口における65歳以上の人口の割合)は現在、約29%で、近い将来30%に達し、さらに40年後には約40%になると見込まれています。
そのため介護福祉士は現在でも需要のある仕事ですが今後さらにその需要は増していき超高齢社会を支える中心的な役割を担う仕事として期待されています。
介護福祉士は、介護に係る一定の知識や技能を習得していることを証明する唯一の国家資格です。
一般的に「介護」といえば、おむつ交換やベッドからの移乗介助や入浴介助などをイメージしている方が多いですが、介護福祉士が行うのは、これらの介助を行いながら、介護ニーズのある方々の生活に向き合って、その方らしく生活するにはどのような課題があるか分析し、多職種と連携しながらその方に最適な介護を提供する役割を担っています。
つまり、介護福祉士は「介護の知識と技能を駆使して、介護ニーズに対応する対人サービスの専門職」と言えるでしょう。
国家資格「介護福祉士」を取得するには
介護福祉士の資格を取得するには、「福祉系高校ルート」・「実務経験ルート」・「養成施設ルート」の3つがあります。
・「福祉系高校ルート」はその名の通り、介護福祉士国家試験の受験資格が取得できる高校を卒業する目指し方です。
・「実務経験ルート」は、介護施設等で働きながら実務経験を積むことで受験資格を取得する目指し方です。この場合、受験資格に下記の2つの条件を両方満たす必要があります。
①従業期間3年(1,095日)以上、かつ従事日時540日以上が必要。
②実務者研修を修了。
・「養成施設ルート」は介護福祉士養成施設である大学・短大・専門学校を卒業し受験資格を取得する目指し方です。
そして、この養成施設ルートは、令和5年現在で最もオススメできるルートなのです。
【なぜ養成施設がオススメなのか】
その理由として、養成施設を令和8年度末までに卒業する方は、卒業後5年間は、国家試験を受験しなくても、または、合格しなくても、介護福祉士になることができるからです。
この5年間に国家試験に合格するか、卒業後5年間続けて介護等の業務に従事することで、5年経過後も介護福祉士の登録を継続することができます。
仮に来年以降に大学に入学して目指すと卒業までに4年間かかるため、令和8年度末までに卒業ができません。よって令和7年4月までに2年制の専門学校・短大に入学し令和8年度末までに卒業することが、これから介護福祉士を目指す方にとって最短ルートだと言えるでしょう。
ただ、どの養成施設も5年経過後のことを考慮し、基本的には養成施設卒業時に国家試験を受験しています。
その介護福祉士国家試験(令和5年1月実施)において、京都医療福祉専門学校の福祉メディカル科では卒業生全員が受験し、合格率97.7%を達成しました!
さらに合格者数も関西1位※(全国でも2位)を達成しました!<※養成施設ルート(留学生を除いた受験者)において>
介護福祉士を目指している方は京都医療福祉専門学校 福祉メディカル科をチェックしてみましょう!
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